長野:信州における森林エネルギー事業の展開

佐久森林エネルギー株式会社

松本平森林エネルギー株式会社

長野県の佐久市「佐久森林エネルギー株式会社」と松本市「松本平森林エネルギー株式会社」は、それぞれの地域で森林エネルギー事業を展開しています。いずれも地元の森林組合や森林事業者等で構成され、現有施設や装置、人員を有効に活用した燃料生産供給システムを確立、未利用材を原料としたバイオマス燃料のサプライチェーンを構築しています。エネルギー会社が燃料生産からボイラ導入の基本設計、導入後の運用まで全般的にサポートすることで需要の開拓につなげており、徐々に面的な利用が広がっているところです。 

佐久森林組合、田村木材、佐久チップ産業
松本広域森林組合、オガサワラ林業、ラブ・フォレスト

プロジェクトのキーマン

信州は森林事業体の横のつながりが強いことが特徴です。佐久森林エネルギーでは佐久森林組合の堀籠氏、田村木材の田村氏、佐久チップ産業の伊藤氏が、松本平森林エネルギーでは松本広域森林組合の山本氏、オガサワラ林業の小笠原氏が中心となって、それぞれの地域で乾燥チップの生産と供給、遠隔監視によるボイラ等のメンテを担当しています。また、両団体の運営や遠隔監視などの技術サポートを長野市のラブ・フォレストが担当しています。

事業主体

佐久森林エネルギー株式会社​、松本平森林エネルギー株式会社

キーワード

森林事業体が主体、小規模分散型の熱利用、未利用材の活用

事業主体の役割

詳細情報
概要開始時期2014年~佐久エネ、2018年~松本平エネ
需要先需要施設の運営形態温浴施設、病院、民間施設等
 熱の用途・目的給湯、暖房
ボイラボイラタイプ各地域において、小規模(100-500kW)なチップボイラによる熱需要を複数台
 熱量規模・出力160~200kW
燃料燃料種乾燥チップ(マツ系樹種が中心:スギ・ヒノキに比べて乾燥がしやすく、森林エネルギー事業に最適)
 年間消費量複数の熱需要施設を合わせて、各地域で2000t/年を目標にしている
原料原料種森林系未利用材
地域地域特性佐久地域はカラマツ/松本地域はアカマツ

つながる、出会う

  • 視察・研修受入

    森林エネルギー事業を展開したい方を歓迎

  • 講師派遣

    可(日時や場所、費用は要相談)