下川町の小規模分散型エネルギー利用
下川町、下川エネルギー供給協同組合
人口減少・高齢化といった地域の課題をかかえる下川町は、行政が主導して森林バイオマスの熱利用に取り組んだ先駆的な地域です。循環型森林経営を基盤として、地域の森林資源を活用した建築を進めると同時に、地域の公共温泉を皮切りに複数の公共施設にバイオマスを導入したり、集住化エリアでの地域熱供給を行うなど、まちづくりと連携してバイオマスに取り組んだモデル地域として全国的にも知られています。現在、公共施設の熱需要の約65%、町内全体の熱需要の約56%が木質ボイラでまかなわれています。
バイオマス産業戦略室・室長(当時)
髙橋祐二氏
プロジェクトのキーマン
バイオマス産業戦略室・室長(当時)の髙橋祐二氏は、1999(平成11)年度の木質バイオマスの検討・調査段階から携わっています。バイオマスボイラは、2004(平成16)年に五味温泉に第1号が導入され、それ以降着実に町内に普及していますが、高橋氏はすべての木質バイオマス事案に関わっており、導入の検討から施工、関係者との合意形成など、先頭に立って進めてきました。現在は他の部署に異動されてますが、バイオマスへの思いは強く、日本木質バイオマスエネルギー協会などの委員として活動をしています。
事業主体
下川町、下川エネルギー供給協同組合
キーワード
小規模分散型、官民連携、まちづくりと一体化
事業概略図
事業主体の役割
詳細情報
概要 | 事業主体の役割 | 自治体が熱供給先となり、協同組合がチップ生産・供給を行う |
地域特性 | 森林率約90%、夏季は30℃・冬季は-30℃、人口3,000人 | |
開始時期 | 2004年、五味温泉にバイオマスボイラ導入 | |
需要先 | 需要施設の運営形態 | 公共温泉、教育施設、高齢者施設、役場周辺や集住化エリアに地域熱供給 |
熱の用途・目的 | 温泉の加温、施設・建物の暖房、一部給湯やロードヒーティングにも活用 | |
燃料 | 燃料種 | チップ(一部ペレットも活用) |
年間消費量 | 全施設を合わせて約3,500t/年 | |
原料 | 原料種 | 未利用間伐材(主にトドマツ、カラマツ)、一般家庭剪定枝 |
つながる、出会う
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視察受入
下川観光協会 基本有料:3人以下は12,000円~。
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講師派遣
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情報更新日
2023/04/01 最終更新